バレンタイン、その後
バレンタインが終わった
当日、La maison du chocolatのチョコレートを持って大好きなひとに会いに行く電車でわたしはなにを考えていたか忘れた
彼の家に着いたけれど、まだ帰って来ていなかった
LINEをすると、飯食った?と言うので、食べてないよ、じゃあとりあえず帰ってから決めよかと彼が言ったので待つことにした
ごはんをどうするか、これからなにをするか、どこに行くか、わたしに決めさせないでほしい
わたしは常に導いてほしいから、うれしかった
23時を過ぎた頃、玄関の鍵のガチャガチャという音が聞こえたので部屋から全力で玄関に向かった
おかえりと言ったら彼が、背中がなくなるんじゃないかというくらいぎゅーっとしてくれたのでここ最近の不満などどうでもいいことのように思えた
そして、言葉でわたしを形容したり、愛情を伝えてくれない彼に苛立っていたこと、わたしの基準で愛をはかってごめんなさいという気持ちになった
わたしの恋愛だからわたしが基準なのは当たり前だということ前提でこう思った
チョコレートを渡して、好きだよと言った
中を見て彼がこれなに?と言うので、お手紙ですと言った
家から出て、腕を組んですき家に行った
すき家に行く途中マクドナルドを見つけたので、マクドナルド好き!とわたしが行ったら帰り寄るか?と言ってくれた
すき家では彼は大盛りわたしは並盛りを食べた
すき家に行くのは初めてだったのでよりうれしかった
彼がお会計をさっと済ませてくれたのですごく安心した
もしもこれで割り勘だったら失望しなければいけなかったから
帰りにマクドナルドでわたしはポテトと彼はチーズバーガーを頼んで、手をつないで帰った
りょうちゃん手がいつも冷た過ぎんねんと笑いながら彼のポケットに入れて温めてくれた
こういうとき冷え性でよかったと思う
夏暑い日もいつも手は冷たくいたくて、好きなひとに会う前は手を水でしばらく冷やすのだけど
彼のことが愛おしくてたまらない
自分でもこわいよ
だれのこともこんなに容易く好きになって、馬鹿みたいだと思う
才能だとすら思うくらい
このまま失望させないでください