たまにお父さん/チャレンジ失敗/海が見える窓

昔からお父さんはそんな本を読むのが好きならもの書きになればいいと言ってきたし、つい最近の電話でもいつ映画監督になるのかと言ってきて、お父さんのそういうところがとても好きだ

 

お父さんから朝電話がかかってきてすこし話した

最近調子はどうか、九州より関西の方が気温が低くて寒いだろうということを言っていた気がする

なんせわたしは朝は眠たく寝ぼけていたのでぼんやりとそんな会話をしたことしか覚えていない

 

今年の冬はなにもたのしいことがなく、いっそもう夏が来てしまえばいいのにと思ってしまうけれどわたしは冬が好きだった

 

茶店で煙草を吸いながら本を読んだりアイホンをいじったりしているとき、わたしは100%の気持ちになれる

100%の気持ちを知ってしまったのにそれをなくすことができようか

禁煙チャレンジにはあっさり失敗してしまい、煙草を買い、喫茶店に向かった

昨日の朝、お父さんがソンタグの『ラディカルな意志のスタイルズ』を誕生日プレゼントに送ってくれたので、それを読んでいたけれど寂しくなったので金井美恵子のエッセイを読んだ

寂しいときはエッセイや日記を読むに限る

人の声がするから寂しさが紛れる

はじめの方はあーあー、煙草を吸ってしまった、喫茶店に来てしまった(お金を使ってしまった)という気持ちでさらにうつうつとしていたがやはり100%の気持ちになれたのでそんな気持ちは吹っ飛び、元気になり、こうやっていま日記を書いています

 

 

昨日は旧グッゲンハイム邸でマルセル・ペレーズの短編3本とエルンスト・ルビッチの『花嫁人形』を生演奏付きで鑑賞して優雅な気持ちにはなった(けれどとても疲れた)

旧グッゲンハイム邸は何年も前から行きたかった場所で期待通りの美しさで満足した

最寄りは塩屋駅で、この周辺の道は入り組んでいて、海の匂いがして、よかった

旧グッゲンハイム邸の窓や、上に登ったところからは海が見えた

海は良い

 

そのあと元町で降りて満園で水餃子と焼き餃子とエビチリを食べて、意味が分からない韓国料理屋(ビールが安いので入った)でビールを飲んだ

韓国料理が嫌いなので料理は一品も頼まず

チャミスルを瓶で飲みたかったけれど、なんとなくお腹いっぱいだったのでやめた

ホン・サンスごっこはまたにしようと思った

 

 

いまの生活にうずうずして毎日を過ごしている

他人から見れば、週4日しか働かず、映画をたくさん観れてまあまあ良い生活してるじゃないかとか好きなことやれていいじゃないかとか思われるであろうこの生活にこうして不満を漏らす自分にも嫌気がさしている

といってもその他人というのは架空なんですけども(もやは自分ではないかな)

 

昨日はそれにしても疲れたのでさっさと寝て朝うだうだして起きて11時に出勤したけれど、いやでいやで仕方なかった

すべて投げ出してどこかに行ってしまいたい気分だ!と友達に電話すると、なに言ってんの〜そんなのいつものことじゃないですか〜と笑い飛ばしてくれてすこしすっきりした

いつものことでした